uminoschole

2023/09/23 00:00

106日(金)より開催の「石徹白洋品店POP UP ~受け継ぎ、創造する石徹白の民衣 店~」に向け、湖のスコーレスタッフ遠藤が全4回に渡り、岐阜県石徹白(いとしろ)の魅力を伝えるblog

№1のテーマは石徹白の「自然」。石徹白という土地を通し、また別視点から石徹白洋品店の魅力を皆さんにお伝えできればと思います!

 

岐阜県郡上市石徹白(いとしろ)。 

標高700メートルの山間部に位置する人口220人ほどの小さな集落です。

湖のスコーレにいらしたお客様から時折、「スキーや渓流釣りに行ったことがある」というお話を聞くこともあり、もしかするとご存知の方もおられるかもしれません。



白山国立公園の南山麓に広がる石徹白。 

集落のすぐ側まで山が迫り、自然豊かな里山の風景が広がっています。

 

今年の6月末、私は石徹白に2度目の訪問をしてきました。

はじめて石徹白を訪れたのは昨年の秋。それから季節は過ぎ、今回は梅雨時期の訪問。

もともと土地の文化や人々の暮らしを知るのがとても好きな私。今回のPOP UPを開催するにあたり、石徹白洋品店の礎となる「石徹白」という地域についてより理解を深めておきたいと思い、訪問に至りました。今回は12日で、前回よりもじっくりと石徹白を巡ることができました。

  

湖のスコーレがある滋賀県長浜市からは、車で高速を使って2時間半ほど。

郡上市白鳥の市街地を過ぎ、カーブが続く峠道を抜けると石徹白に到着します。

石徹白洋品店は、集落の入り口付近にあります。



まずはじめに訪れたのは「白山中居(ちゅうきょ)神社」。

前回訪問させていただいた際に、石徹白洋品店店主 平野馨生里さんにもご案内いただいた場所です。

立派な杉に囲まれた境内。ところどころ苔に覆われ、厳かで静かな雰囲気。本殿へと向かう参道の途中には川も流れています。

実はこちらの神社は、白山への山岳信仰「白山信仰」と深い関わりのある由緒正しい神社。詳しくは次回、第2回のblogで書かせていただこうかと思います。



次に向かったのは「長走滝(ながばしりのたき)」。

神社の鳥居横の道を進み、茂みを少し下ったところにあります。

高さはそれほどありませんが、水の量が多く、勢いよく流れ落ちる水はなかなかの迫力!

梅雨の晴れ間だったということもあり、かなり蒸し暑かったこの日。雄大な滝の姿に爽快さを感じました。


清流が流れ込む滝壺から上を見上げると岩壁に様々な種類の植物が群れをなしてびっしり。

思わず見入ってしまうほど幻想的な景色は、今回の石徹白の訪問のなかで私の記憶に強く残る景色となりました。




2日目の朝一で向かった「石徹白の大杉」。

民宿で朝ごはんをいただいた直後、340段の石段を上るというなかなかにハードな状況でしたが、なんとか登り切り、無事、到着。


国の特別天然記念物に指定されているこの大杉は、大人12人ほどでやっと抱えられるほどの太い幹の様子から「十二抱えの大杉」との呼び名もあります。

樹齢は1800年。数えると弥生時代の頃からずっとこの場所で長い年月をかけて成長し、ひっそりとたたずんでいるのかと思うと何ともいえない不思議な気持ちに。


白山登山道への入り口のひとつとなっているこの大杉を拠点に、夏には清掃登山が行なわれるそうです。

冬には屋根近くまで雪が積もる石徹白。

昔から「結(ゆい)の精神」と呼ばれる人々の助け合い・関わり合いのもと、日々の暮らしが営まれてきました。 

この行事もその精神が育まれるひとつの取り組みで、役割は、石徹白に暮らす人々の中で今も変わりません。 


美しさと、豊かな恵みと、時に厳しさも与える石徹白の自然。 

そんな自然が、石徹白という地域の魅力をまず大きく形作っているのではないかと感じました。


blog №2は以下よりお読みいただけます

https://www.umi-no-schole.jp/blog/2023/09/20/121850

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石徹白洋品店POP UP

-受け継ぎ、創造する石徹白の民衣 店-

開催期間:2023106日(金)〜15日(日)

 ※毎週火曜日は定休日です。

開催場所:湖のスコーレshop

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