10月6日（金）より開催の「石徹白洋品店POP UP ‐受け継ぎ、創造する石徹白の民衣 店-」に向け、湖のスコーレスタッフ遠藤が全4回に渡り、岐阜県石徹白（いとしろ）の魅力を伝えるblog。№4のテーマは石徹白の「人」。石徹白という土地を通し、また別視点から石徹白洋品店の魅力を皆さんにお伝えできればと思います！

 

石徹白の人口は現在約220名。そのうち50名ほどは集落外から移住されてきた方々です。

縄文時代から続くこの集落に集い、これからの文化を築いていく方々のご紹介です。

 【石徹白洋品店 平野馨生里さん・彰秀さん】

石徹白洋品店 平野 馨生里さん・彰秀さんは、お二人とも岐阜市のご出身。

それぞれ東京の大学に進学された後、企業に就職されましたが、その傍らで長年、岐阜県の地域づくりの取り組みに積極的に参加されてこられました。

そのうちのひとつが、現在も彰秀さんが携わられている「水力発電」のプロジェクト。郡上市内で発電機の導入に協力してもらえる地域を探されていた際、ご縁があったのがこの石徹白だったそうです。

プロジェクトで石徹白に通ううちに、どんどん土地の魅力に惹かれていったお二人。

移住され、集落のおばあちゃんたちから石徹白の「民衣」を学び、石徹白洋品店をはじめられた馨生里さん。

地域の方々とともに水力発電を立ち上げ、集落の電気需要に貢献する彰秀さん。

きっと石徹白に新たな風を吹き込んだ大きな存在であろうお二人。そんな姿や取り組みに憧れて、全国から石徹白へ足を運ばれる方があとを絶えません。

 

【石徹白洋品店インターン生の皆さん】

石徹白洋品店の衣服の魅力のひとつ「草木染め」。

今回の石徹白滞在中、石徹白洋品店に「藍染め」を学びにいらしていた松村 真仁さん、野崎 詩帆さん 、浜橋 美保さん3名のインターン生にお話をおうかがいすることが出来ました。

関東方面から石徹白にいらしたという3名。

元々、草木染めに興味があった方。将来、藍染を仕事にし、自然と近い暮らしを送りたい方。馨生里さんの活動を知り、興味を持たれた方。

それぞれ違うきっかけでインターンに参加されておられましたが、そんな3名に実際に滞在して感じた石徹白の魅力をお伺いすると「自然豊かな環境」と「人々の様子」との回答が返ってきました。

集落内に流れている川や吹く風。都会で目立つ看板のように無意識に飛び込んでくる情報がないという心地良さ。

また、集落の人たちの様子を「外から来た人たちを受け入れる柔軟性と自然な距離感で助け合いをしている姿が素晴らしい。」と語る3名。

「藍染以外にも石徹白の人たちの暮らしや価値観から学ぶことがたくさんある」。そんな声も聞かれ、とても貴重な、素敵な時間を過ごされているように感じました。

 

【パンダ設計楽団 田中 宏尚さん】

湖のスコーレでお取り扱いのある「黒稗珈琲」。実は石徹白でつくられていることをご存知でしょうか。

石徹白の在来種「石徹白びえ」と古代米「黒米」を使用した珈琲風味の穀物焙煎飲料。

そんな「黒稗珈琲」を手がけられているのは、パンダ設計楽団 田中 宏尚さんです。

田中さんも岐阜市のご出身で、石徹白に移住されてきた方々のお一人。

元々、建築設計事務所に勤務されていたご経歴もある田中さん。現在は、無肥料・無農薬の農業に取り組まれています。

最近は、石徹白洋品店の藍染に使用する「藍」を育てられはじめたそうです。

これはまさに石徹白の助け合い・関わり合いの「結(ゆい)の精神」だと感じました。

「黒稗珈琲」は今回のPOP UP期間中、喫茶室でもお召し上がりいただけます。この機会にぜひお試しください。

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石徹白訪問最後の時間、集落内を少し散歩することにしました。

すれ違うとき「こんにちは！」と元気に挨拶してくれる下校途中の小学生たち。

軒先で遊ぶ子供たちをやさしい目で見守る若いご夫婦。一生懸命、農作業をしているおばあちゃん。

山に囲まれた静かな土地で、とても豊かな暮らしが営まれている。

石徹白洋品店と出会うまで地名すら知らなかった「石徹白」。

そんな土地の魅力をblogとして文章に起こし、皆さんにお伝えすることは、私にとっても大変有意義な時間となりました。

この4回のblogだけではお伝えしきれていない魅力が、石徹白にはまだまだたくさんあるはずです。

しかし、皆さんにとってこのblogが少しでも「石徹白」という土地を知るきっかけとなっていますと幸いです。

 

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石徹白洋品店POP UP

-受け継ぎ、創造する石徹白の民衣 店-

開催期間：2023年10月6日（金）〜15日（日）

※毎週火曜日は定休日です。

開催場所:湖のスコーレshop内

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