もともとはリゾート運営会社で働いていました。

島根の旅館で働いている当時、仕事がしんどかったのですが、休みの時にコーヒーを飲みに行くとゆっくりできたことが「自分でも珈琲を淹れてみたい」、「駆け込み寺のような、ほっこりできるカフェを滋賀でも作りたい」という想いに繋がりました。

今では休みの日にうちでコーヒーを飲んで、また明日から働く糧にしてもらっているお客さんも多くなりました。

表面的な味の部分はその時期によって変化はありますが、根底にある「苦さがあり、香りがたって、飲みやすく親しみやすいコーヒー」を求めているところは変わっていないと思います。

自分が昔よりも挑戦的になって、来てくださるお客さんに飲んで欲しい、新しいコーヒーを仕入れることも増えて来ました。

自分で試行錯誤を繰り返して作っていきたいと思っています。人に聞いたやり方を取り入れてしまうと、一気にゴールにいってしまう気がして。流行りにのらず、肩肘張らず。特別なコーヒーではなく、毎日飲むような日常的なコーヒー。

昔ながらの親しみのあるコーヒー。日常の一杯を目指しています。

お客さんが来てコーヒーを飲んだり、焼き菓子を食べて「美味しかった！」や「またこれを飲みにきました」って言ってもらえるのが嬉しいです。「ここはやっぱりゆっくりできる」って言ってくださる。

コーヒーが上手くできたっていうより、お客さんの反応の方が嬉しいです。

その日の気温、湿度、天気など左右される要素が多く、難しいです。

設定は同じなはずなのに飲んでみると味が違う。再現するのが難しい。

一方でそれはやりがいでもありますね。仮説と検証の繰り返しです。

うちは深煎りのコーヒーが多いですが、苦すぎない心地よい苦さを求めるために何度で引き上げるか、というポイントは気を遣います。

設定がいくつかありますけど、煎り止めなどのちょうどいいタイミングのレンジが狭く、焙煎をするときはいつも緊張感がありますね。

自らを「大谷フレンズ」と謳うきみと珈琲さん。

ハンドドリップのコーヒーと焼菓子を、ビールと共にお楽しみください！