2024/09/01 00:00
◎ビールづくりを始めたきっかけは?
「ものづくりがしたい」という気持ちがまずあって、もともとお酒が好きだったことも影響しています。
ビールは完成までの期間が早く、季節性もない。また、副原料を使用することで製造できる商品群の幅はさらに広がり、イノベーションを起こす可能性を見出せると思いました。
◎現在に至るまでの経緯は?
最初はファン向けの(IPAみたいな)アルコール度数の高い煌びやかなビールを作りたいと思っていたけれど、クラフトビールを飲む頻度が増えるに従って、そういったビールがしんどくなってきました。
それなら日常に寄り添えるビールを作りたい、食事に合う物を作りたい。
でもそれだけだと「らしさ」がないので、地域食材と組み合わせ始めました。
始めは「いらない食材があれば活用させてください」という営業に出て、お礼にできたビールを差し上げる。いわゆる物々交換ですね。そのため、ビアフェスよりマルシェとの相性が良く、今では大きい会社さんからのOEMに繋がるまでなりました。
◎今も続けられるモチベーションは?
まだ完璧に美味しいと思うものが作れていない悔しさもあり、他社さんは美味しい、負けていられないという気持ちもあります。
イベント出店が多く、普段クラフトビールに触れていない方に「Diamond Breweryがキッカケでクラフトビールにハマりました!」と言われるのが嬉しいですね。シンプルですがこれが一番やる気をもらえます。
◎新商品のアイデアはどうやって思いついているのでしょう?
最近は「こういう食材を使ってください」というオファーもあるので、これまでに蓄積した食材のデータフォルダから探っていきます。
全く知らない食材はゼロから情報を集めます。
いずれも作っている生産者さんの気持ちも含んで、
「ダイヤモンドブルワリーらしさ×生産者さんらしさ」が表現できるものを考えながら作ります。
◎自慢ポイント
何杯も飲める、ハッと驚ける、ワクワクできる、会話のとっかかりになるビールです。「これ美味しかったで」って誰かに勧められるビールであること。
ただ美味しいだけでなく、誰かと共有したい、コミュニケーションとりたくなる、そういう商材になればいいなと思っています。
◎酒蔵に研修に行っていたこともあるようですが、その経験はどのように生きていますか?
酒蔵によって醸造のアプローチの方法が面白いくらい異なります。そのやり方を自分で反芻して、なんでそうなったかの道筋をはっきりさせる。自分の醸造所ならどうすれば良いかまで落とし込み、自分の引き出しとして今では活きています。
醸造哲学を多くの会社から学び、どの会社にも一様にこだわりはあるが、「何故そう考えるに至ったのか」を深掘りしていくようになっていきました。
◎仕事をしていて面白いところは?
自分の将来の事業や企画について考えているときが一番楽しいですね。
来月のイベントにはこのようなビールが作れていて、告知ができたらいいな。など、近中遠の将来を考えている時がワクワクしますね。
◎近江八幡のいいところは?
近江八幡は住みやすく、面倒見がいい人が多いです。
お店に行って知り合いの人がいたら奢り合う事とかもあります。
気に入った人を応援するという土壌があり、打てば響く、投げたときにちゃんと反応があるところが魅力に感じます。
元来このビアフェスは、大谷さんのお声掛けによって出店各社の皆さまが集まってくださいました。